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おかえり酒場 #1

鹿児島 名山町〈ふとし商店〉

店名の「ふとし」は、このお店を経営する、太志博義さん、太志早苗さんご夫妻のお名前から。

元々の名字は「ふとり」なんです。
若い頃、東京でサラリーマンしてて、東京の人には読めないから、「ふとし」に改名しちゃった。

東京から病気のおふくろに仕送りしてたら、近くにいないとダメだって、親戚や、仲間たちが協力して、この場所にあった酒屋を買い取ってくれて、店を譲ってもらいました。条件として、島の嫁さんをもらってくれって、プレッシャーで、胃に穴空いたよ(笑)。

その時に出逢ったのが、徳之島出身の早苗さん。

昭和58年から酒屋を引き継いで、のちにコンビニスタイルに。その後、お店の2/3を飲食スペースに改装した。

街中にセブンイレブンや、ローソンが増えてって、毎日、ゴミ袋いっぱいの弁当が売れ残ってね。
仲間に相談して、こういう形態になったんだけど、そんなにお金かけられないから、会社の受付デスクをもらってテーブルにしたり、焼酎ケースをひっくり返して椅子にして、それじゃあ芸がないから、前掛けくくりつけて。尻に敷かれるなら、あげるんじゃなかった!なんて言うメーカーさんもいたけど(笑)、受け入れてもらって。
困った時には、必ず、島の仲間が助けてくれた。

酒屋だった店が、ある日、突然、飲み屋になるわけだから、近所のお店と共存していかなきゃならない。
他では作れない、地元の郷土料理をメニューにしてね。

こう(皮)に巻かれた、ぶに(骨)、「こうまきぶに」(塩味豚足/490円)など、
お店で食べられる徳之島料理は全て早苗さんの手作り。

薄まき玉子で塩むすびを包んだ玉子おにぎり(1個150円)はここに来る常連さんから、必ず食べてけ!と念を押された人気の一品。優しい味で、焼酎お湯割りが止まらない。

飛行機や、新幹線を乗り継いで、東京から通う常連さんも大勢いるとか。

一度訪れたら、誰もが戻って来たくなる、親戚の集まりのような酒場「ふとし商店」に今夜も帰ろう!